日常生活や仕事などで大きなストレスを感じている人は非常に多いかと思いますが、理論的にストレスについて考えたことがあるという人は意外と少ないはずです。「ストレス社会」とまで言われる現代において、ストレスの知識を得ることは非常に重要だと言えるでしょう。
ストレスとの付き合い方は人生においてとても重要ですよね。
本記事では
- ストレススコーピングとは
- ストレスのメカニズム
- ストレススコーピングの種類
以上の内容について順に解説していきます。
ストレスコーピングとは
ストレスコーピングとは、「ストレスに対して上手に対処する方法や考え方」の事です。この考え方を理論的に理解できれば自分自身が強いストレス下に置かれた時にも上手に対処することができます。
元々はメンタルヘルス用語として心理学の世界で使われていましたが、次第に多くの企業で使われるようになったことでその名前がメジャーになっていきました。現在では、企業だけでなく個人でもストレスコーピングという考え方を理解する人が増え、実際に多くの人が活用しているのです。
ストレスのメカニズムについて
ストレスとは、「外部から受けた刺激によって緊張する状態」のことを指します。ストレスの原因の事を「ストレッサー」と呼んだりもしますが、そのストレッサーをどう感じるかは人によって違います。
「○○さん、営業に必要な○○を忘れてるよ。気を付けて」
例えば会社でそんな言葉を掛けられたとします。
人によっては「ありがとう助かったよ」と救われた気持ちになりますし、人によっては「あー○○さんに怒られちゃった」とストレスを感じてしまうでしょう。
このように同じ事象であっても「認知や解釈」の仕方でストレスになるかどうかが決まります。この認知と解釈をマイナスに捉えることで「ストレス反応が起きる」ということになります。
ストレスコーピングの種類
ストレスコーピングはストレスを軽減させるための考え方ですが、そのアプローチ方法は2種類に分けられます。それが「問題焦点型コーピング」と「情動(情緒)焦点型コーピング」です。
問題焦点型コーピング
問題焦点型コーピングは前述したストレスの仕組みのうち「ストレスの原因自体(ストレッサー)」にフォーカスした改善方法です。
先に挙げた例で考えれば「今度から忘れ物をしないように手帳に案件ごとに必要な物をメモっておこう」と問題自体を解決しようとするのが問題焦点型コーピングです。
この方法を実践できればストレッサー自体が起こる回数が減る為、非常に快適な毎日を送れるようになります。
ただし、そのストレッサーの原因が自分自身ではなく他者である場合も非常に多いのですべてこの問題焦点型コーチングという考え方では解決することが不可能であると言えます。
情動(情緒)焦点型コーピング
情動焦点型コーピングとは、ストレスの原因となるストレッサー自体ではなく、その問題を受けた自分の「認知と解釈」を変えてしまうという考え方です。
例で挙げたような出来事があった時に、悪い点だけでなく良い点も探す習慣を身に付けてみるのです。すぐに実践できるわけではありませんが、何度もトライ&エラーを繰り返すうちに、自然とこの考え方ができるようになっていきます。
こういった考え方を持てるだけで人生は非常に楽になっていくことでしょう。
私は終わりよければすべて良しと考えているので、悪い状況の時は”まだ途中”だと無理やり思うようにしています。
まとめ
2種類のストレスコーピングを知ることで、ストレスに対して軽減させるアプローチが行えるようになります。日常生活や仕事でストレスを感じた際は、ストレスコーピングを実践してみることで良い効果が得られるかもしれません。
コメント